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超お役立ち、ローカル局制作番組。
キー局だって東京ローカルじゃんか!!

六年後の地上波デジタル化へ向けて早急なコンテンツ作りがローカル局の今後の課題だろう。なあんて小難しいことをつぶやきつつ腕組みして画面を見つめているが、正体はただのテレビ好きだ。

どのくらい好きかっていうと、朝は放送の始まるカラーバーから見てるよ。あらあら、年寄りは朝が早いのねなんておもったあなた、はい、退場。そんなテレビジャンキーのトコは、東京から垂れ流される番組よりも、地元の情報満載のローカル番組をもっぱら応援している。だって今見た情報がすぐ使えるんだもん。

しかし、チャンネルをカチャカチャと回すと、もとい、ピッピとリモコンを押すと変わる画面、一瞬でも、ローカル制作番組だと判別できるのが不思議だ。それはもしかしたらスタジオの照明が暗いのではないか、とか、衣装のせいでは、とか、セットが地味なのか、とか考えたがどれも決定打ではない。

頭を抱えていた時、東京から友人が遊びに来た。
「ローカル番組ってキー局の番組と雰囲気が微妙に違うのはなぜだとおもう?」

答えは明快だった。
「出てる人が全国区じゃないからでしょ」おもわず大きくうなずいた。

そういえば数年前、自分の本でもローカルなスターについて考察したことを思い出し、引っ張り出してみた。引用すると「地方でのみ活躍している局地的有名人をドメスティックなスター、略して『ドメスター』と呼ぶ」とキッパリ書いているではないか。さらに、

「この言葉を知らなかった人、自分の無知を悲しまなくてもよい。たった今、私が初めて発表した言葉だ」と続く。

んー、あいかわらず王様な発言のトコだ。そんなこんなで、せっかく思い出したので『ドメスター』という言葉の布教に努めつつ、ローカル番組を厳しくチェキチェキしてゆくぜっ。

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