出版物トコの間

貧しさに負けてない番組を
ぴらっと見てはいよ!

年末特大号で、『おじゃ町テレビ』の紹介をした。ディレクターの自薦文には「予算削減のため、カメラマン・レポーター・ディレクターを一人でやってます。 福岡初の貧乏番組です。ぜひご覧ください」とあった。さすがテレQ、自慢のツボが違うぜ。

のど自慢大会プラス地元ネタのディープな展開だよ。 春日市の回では、地元ネタは春日の朝市。確かに、一人で撮りながらしゃべって、試食までしている。 もちろん機材はデジカムです。大変だなぁと一瞬同情した。 しかぁし、はっきり言わせてもらえば、画面が実に不安定だ。

この画面の雰囲気は、どこかでみた画面だ・・・、と考えていたら思い出した。 映画の『ブレアウイッチプロジェクト』に酷似している。トコは、この映画を見て、乗り物酔いになった経験がある。悪夢再来か、と手に汗握ったが、短い時間だったので無事じゃった。フゥ。さて、次のコーナーはのど自慢大会だ。

ばってん荒川さんが司会よ。 健在なり、って感じだね。そこで、のど自慢出場者の一人の実家が大阪ということが判明。いきなり「というわけで大阪に行ってきました」のテロップとともに、大阪の両親の応援メッセージが流れるではないか。 おいおい、大阪にロケに行ってるよ、全然ビンボーじゃないじゃん。 画面の前で怒りのあまりトコは立ち上がった。

このコラムは、小さなことをめっちゃ大きく書くことはあるが、ウソをついたことはない。 そっこー、ディレクターに抗議したら、こんな返事が。

「貧乏なので交通費なんぞありません。大阪ロケはUSJに遊びに行くADにデジカム持たせて行かせました。たこ焼き代すら出してません。ちなみに県内のロケは電車移動です。行った先では地元役場の人や商工会の車に便乗させてもらいタクシー代を浮かします。その車がないときはバスか、ひたすら歩きです。ここまでケチケチできたら行くとこまで行ってみようと思っております」まさに、滅私奉公。たとえ自慢がビンボーであろうと自慢できるものを持っている番組はエライぞっ!

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