出版物トコの間

「七人の御託」(TBC金25時から)という番組がある

読み方は、7にんのオタク、だと思っていた。それぞれの分野にうんちくを持っている人が集まって、深夜、マニアなトークを繰り広げる番組だ、と想像していた。

それなら、興味のある分野だったら、楽しいよね。ところがどっこい、御託の読み方は、オタクではなく、ゴタクであった。オープニングに説明が出て、初めて知った。

読み方のわからない番組タイトルというのは致命傷だ。終わってしまったが、盤嶽の一生という、時代劇が前クールに放送されていた。結構しっかりした内容だったのだが、タイトルの難しい漢字をなんと読んでいいのかわからなかったので、とうとう話題に出来なかった、という覚えがある。

今だに、盤嶽はなんと読むかわからないぜ。終わったから、もういいけどさ。さて。御託はゴタクを並べる、と使う。あまりいい意味ではない。番組のはじめにもでるのだが、くどくどと自分勝手なことばかり言い立てる、だ。出演者は7人。高田課長とMINAKO、そしてモデルの男女だ。高田課長は知っているが、あとは、あんた、誰?、という感じ。紹介で、MINAKOさんとは、米米クラブのシュークリームシュで、石井竜也の妹だという素性がわかり、少し安心。

しかし他のメンバーは無名だ。そんなメンツでどう1時間半のトークを展開させるのだろう、と他人事ながら心配になる。だって、生放送なんだよ。たとえば、朝まで生テレビは、それそうとうの文化人や識者達が出演するので、ご意見拝聴という意味があるもんね。

しかし、ゴタクは素人さんだ。その意見を聞いて、なにが得られるというのだろう。最近の若者の考えですか?つい、見る前から、この番組の意味は?なんてことが気になる。見終わって、思った。

七人の御託は「深夜のファミレスで、背中合わせに座っているグループの会話を、聞くともなしに聞いてしまっている」というシチュエーションが家で再現できる、という意味があるのではないか。だからなんだと言われれば、それまでだが。

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